2011年5月1日日曜日

CLOCK MUSIC feat.nayuta
「リリーシングシーケンス/誕生日のタイムカプセル」

こんにちは、えんけーです。
肌ラボのアルコールフリーの化粧水と長年仲良しです。


CLOCK MUSIC のぺさまより御依頼戴き、
“大人のためのみんなのうた”シリーズ第3弾の両A面マキシシングル
「リリーシングシーケンス/誕生日のタイムカプセル」
に、作詞やタイトリングその他で参加しました。
歌姫のnayutaさんは今回、作曲や作詞にも関わってらっしゃいます。

当CDは、2011年春季M3を皮切りにリリースされ、
M3当日5月1日(日曜)は
開場(TRC東京流通センター)A19bブースで頒布、
そして店頭や通販での取り扱いが始まります。

1曲目の「リリーシングシーケンス」には、
りょーのさんに動画を作って戴きました。
ニコニコ動画で公開されています。





今回は、ぺさまのストリングスラインファンの皆様待望、
CLOCK MUSIC の弦と言えばこの皆様、那須ストリングスの演奏が。
相変わらずのぺさま節は健在でありながら、ちっとも飽きの来ない仕上がりです。
かく言う僕も待ってました! 上記動画内でも聴こえてますよね…大好き…!

お馴染みのメンバーとしては、
スーパーギタリストのテンドウさん、
ジャケットデザインの福来さん
MIxとマスタリングに竹花直樹さん。
今回、竹花さんはゲストリミキサーとしても参戦してらして、
他にも仲良くして下さっているMeisさん(Meis Clausonさん)や、
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND がリミックスしたトラックを
佐藤さん(佐藤純之介さん)がmixを手懸けたりと、
今回は沢山の方々の手で完成を見ました。








1曲目「リリーシングシーケンス」は、
nayutaさん作詞作曲の原曲がありました。
当シリーズが本格実働する前、nayutaさんのブッキングが決まったばかりの頃、
nayutaさんとぺさまがやりとりされて、
ぺさまの編曲も施された1コーラスのデモファイルが元。これを、
シリーズのテーマに沿う形にして、今回のトップを飾りました。

当初は原曲から完成形までの作業でnayutaさんと多くの会議を重ねる予定が、
nayutaさんが御多忙で、そこにあまりnayutaさんが関われない状況になってしまい、
その旨御連絡戴き、詞の周りについては一任して戴くこととなったんです。

前述の通り、1コーラスのデモ曲があったので、
そこで唄われた詞や、nayutaさんとぺさまがつくった曲から受けるイメージを、
僕なりにまとめ上げました。
原曲の詞は、心情描写に徹した、否ファンタジーなものでしたが、
その詞を僕の頭の中に投入してかき混ぜてヒョイと出したら
えらくファンタジックな描写でコーティングされたものとなっておりました。
かき混ぜに際しては、最高責任者であるぺさまに色々と御意見を伺って、
おかげで構成も向上、原曲から活かしたかった部分も取り入れられ、
あのような完成形を見ることができました。

ぺさまの楽曲に僕が関わると、
「普通の楽曲のボーカルラインは、例えばサビはどこも同じ譜割りだったりと、
必ず“繰り返される展開”が各所にあるのに、それがほとんど無い。
そりゃ唄いこなせたらきもちいかもしれないけど 覚えるのにえらく苦労するし、
そもそも制作の時間や手間のコストが多いし。」
のようなことになってしまうことが多々なんですが、
今回はまさかの展開。
と言っても、僕が繰り返しを用いたのではありません。

この楽曲には、いわゆる“サビ”と呼ばれる部分が3箇所あるんですが、
元々は、抑揚こそあれど3箇所ともコード進行は同じだったというのに、
今回、それぞれぜんぶコード進行が違います。
ぺさまは御多忙極まっているというのに、言うはタダと色々とワガママをぶつけてみたら、
「じゃあ3つともコード進行変えてみましょうか」という運びに。
同じ展開が来ないのはえんけー固有の病かと思われていたのにまさかの感染。

しかも今回、生のストリングスも録音しています。つまり、
・3倍になったサビ編曲の手間
・3倍になったストリングスラインのアレンジ
・3倍になったストリングスの譜面の制作
と、膨大な作業量の増加ががが(・ε・;)
どんだけタフなんだと以前より思ってはいたものの、
ぺさまのそれはトンデモ級に御座いました。
ここのところの彼の口癖は「色々落ち着いたら絶対休む!」で、
作業量を今の忙殺デフォよりだいぶ落ち着けられるよう試みる予定のようです。が、
余裕を持った制作ペースについては以前より切望していたし、
今回も…いや今回こそ……?

そのストリングスの録音に際して、重大な問題がありました。
その問題や収録時のことについては、今後別エントリで書く予定ですが、
楽曲の出来上がりを耳にして、このストリングスラインの存在はやはり大きく、
無事に録音できて本当に良かったなぁと思う次第です。



当楽曲の動画を担当して下さったりょーのさん。
ご存知の通り、それはもう素敵な動画をつくり続けている御方です、
御多忙でない訳はなく。なので、
かなり前の段階からお願いし、春のスケジュールを戴いておりました。

際して元々「この日までには楽曲のデモをお渡しできます!」と宣言していたのが
後へ後へと押しに押すという事態にも関わらず、
優しく対応して下さった上、あのような素敵な動画にして下さいました。

hieさんが手懸けて下さった「7304」の動画については、
ご依頼は僕のほうでさせて戴いたんですが、
制作に際してのやりとりの窓口は、ぺさまがやってらしたんです。
なので、途中経過についての細かなやりとりについては
どのような感じだったのか、僕は知らないんですが、
ここのところ御多忙極まるぺさまのその過剰な激務惨状の一角を知っていたので、
今回、りょーのさんとのやりとりは、僕の方でさせて戴いたんです。

とは言え、りょーのさんのセンスに強烈な信頼があるので、
完成品をスッと出して戴いても、例えばクレジットミスがないかチェックする程度で、
僕のやれること等は無かろう、というか僕がああだこうだと介入しては、
せっかくのりょーのさんの動画の良さを削ってしまうのでは、と、
なればほぼすべてをお任せしようと決めていました。

しかし、律儀にもりょーのさんから、
動画の一部や、キャラクター案、コンテにあたるものが送られ、
これで大丈夫ですか? と、確認して下さって。つまり、
途中経過が寄せられた訳です。

関わることができた楽曲が、信頼している人の手で動き始める様を、
この先どのような映像になるのか、その片鱗を、
じわじわと知ることは、未完成の段階からこうも感動を伴うものなのかと、
えらく興奮したものでした。

重ね、素敵な動画をありがとう。りょーのさん。



2曲目「誕生日のタイムカプセル」は、
激務のぺさまには不幸中の倖い。彼のお手元に、
当シリーズにも活かせそうな楽曲のストックがあったのです。
それに少し手を加えてもらって、詞を添えさせて戴きました。

この曲の詞には、僕が成人する前からずっと思っていることを含めました。
そんな経緯もあって、融通が利かない部分があり、
「この辺り、変更できますかね?」というお問い合わせに対し、
「すみません、別の箇所を変更することで対応しますのでそこはそのままお願いしたく…!」
という局面が多々ありまして…ご迷惑をすみません;

この日は知事選投票日だったんですが、
そういえば以前も、選挙カーだったか、選挙投票を呼びかける広報放送だったか、
収録を遮る大音量が録音現場に注がれ中断したことがあったなぁ等と思い出していました。
その中断は休憩にはもってこいのタイミングではあるんですが、
できれば休憩を挟むよりも収録を進めたいほど、現場は切迫しておりました。
前述の「リリーシングシーケンス」のボーカル録音と同じ日に、
この曲も続いて録音を行うという、なかなかの強行プランだったんですが、
少し早めに収録を開始し、意外と余裕があるのかな、と思いきや、
収録後の各位の事情であまり遅くまで収録を行うことが出来ず。
この曲はとてもゆっくりとした楽曲なんですが、
収録の最後、唄い終わると同時に現場から駅へどわーーーっと移動するような
現場は妙に緩急に飛んだ状態でした。



別エントリにも書くつもりですが、4月29日、
片霧烈火さんのライブに、ぺさまと僕も出演させて戴いたんです。
その際、ぺさまはスケキヨマスクをかぶってでの出演を強行されまして。

収録時にも、あったんです。スケキヨマスクが。
「じゃあせっかくなんで、
マイクスタンドのところ(nayutaさんのド真ん前)に飾って収録しましょうか。」
と嬉しそうにするぺさまを、nayutaさんとふたりがかりで止めて参りました。

あと、収録時、スタジオ内ではこんにゃくゼリーが人気でした。



ジャケットデザインは、CLOCK MUSIC 作品ではお馴染み福来さん。
今回もリバーシブルジャケット仕様で、
表も裏も、多くの人がピンと来そうなパロディな絵となっております。

いつものギターのテンドウさんも、
目立つところも縁の下も、複数の音色でもって優しく寄り添ってらっしゃいます。
ミキシングエンジニアには竹花さん。言わずと知れた魔法使いです。
(最近、僕のPCには「takehana magic」というフォルダがあります。)
今回、竹花さんはゲストリミキサーとしても参戦。

今回は、いつもの Q flavor Remix がありません。
理由は別エントリ(今後書きます!)に記載するつもりですが、
レギュラーリミキサーが不在な分、
3組のゲストリミキサーが。

TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND、
前述の通り、ミキシング&マスタリングエンジニアとしてお世話になっている竹花さん、
そしてMeisさんの御3方。
聴いて下さいね、すんごいから。半端ないから。



まだ業者さんに音声ファイルの入稿も済ませていないある日。
ゲストリミキサーのMeisさんから、
Twitterの僕のアカウント(@nkLocal)宛てにダイレクトメッセージが。曰く、
「今回リミックスさせて頂いたんですが、作業中も含めて10回くらいマジ泣きしました。」と。
「こんな素敵な楽曲に出会えただけで幸せです。」、
「素晴らしい楽曲をありがとうございます!」と。
その想いをわざわざ伝えて下さったのです。

nayutaさんと初めて御一緒させて戴いた作品
「エンゲージリング」についてのエントリにも書きましたが、
以前もMeisさん、我々の楽曲をとても褒めて下さって。
今回またしても彼に。発売前から自信と勇気を戴けたのです。



お気に召して戴けたら倖いです。

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